カレイ、カジカ… 親が見せた食育!?
親が運んでくる魚はイカナゴが中心だった。イカナゴは脂肪分が多くヒナの成長には適しており、ウトウやウミガラスもよくヒナに運んでくる魚だ。2020年にケイマフリがヒナに与えたイカナゴは、前年より小ぶりなものが多かった。
おもしろかったのは孵化して数日というとき、カレイやトゲのある大ぶりなカジカを運んできたことだ。小さなヒナの喉を、簡単に通るとは思えない。想像した通りヒナは顔を背けて、食べようとしなかった。ところがその出来事からほんの数日後には果敢に飲み込もうとし、ついにはペロリと平らげてしまった。親による興味深い食育の一端を見た気がした。