飛翔時の瞬間最大速度が時速300kmを越すともいわれるアマツバメ。飛翔中に昆虫を捕食する決定的瞬間が、『BIRDER』誌(文一総合出版)2021年12月号に掲載された。野鳥撮影術の特集記事のなかで、「超絶技巧撮影術」として大きく誌面に取り上げられた。
撮影地は寺沢孝毅のメインフィールドの天売島。海に面した断崖絶壁の裂け目内で繁殖し、海を見渡せる空間を群飛する一瞬の姿を捉えたもの。撮影機材のオートフォーカス、連写機能などが飛躍的進歩を遂げるなか、撮影者が被写体や構図に集中できるようになり、それまでできなかった表現が可能になった恩恵によるワンカットともいえる。ちなみに撮影機材はSONY α1。